こんな楽しい仕事やめられない、 花と人、人と人の幸せな関係を紡ぐ職人

No.004

坂本和美/ dot. +FLOWER

花職人



ちょっと変わったインタビュー。

毎回、違う誰かになりすまして、作家さんにアレコレ聞いてみます。


今日は、28歳の独身男性。

彼女と付き合って、3年半、

今週の土曜日は、いよいよプロポーズの日。

指輪の準備もオッケー、

あとは、花やな。

大きな花束がいいんやけど、ちょっと問題あり。。。

あの通りの角の花屋さんで相談してみよう。


男性:

す、すいません。

バ、バ、バラの花が欲しいんですけど。


坂本:

かしこまりました、バラですね。

どのような、ご用途でしょうか?


男性:

実は、彼女へのプロポーズ用の花束をいただきたいんです。

赤いバラで、大きめの花束希望です!


坂本:

それでしたら、赤いバラを30本くらいの束にするのが、

華やかで、ちょうどよいと思いますよ。

きっと、彼女さんも大喜びされると思います。

赤いバラの花言葉は、「あなたを愛してます」なので、プロポーズのプレゼントぴったりかと。


男性:

それって、どのくらいの大きさになりますか?


坂本:

そうですね~、女性だと両手で抱えるくらいです。

男性:

やっぱり、そのくらいの大きさになりますよね。

自分で、大きめの花束って言ったのに、すいません。。。

僕のワンルームマンションで、プロポーズしようと考えていて、サプライズ的に花束を渡したいんですけど、

大きなものだと、隠しとく場所がないんです。

何か良い方法ないでしょうか?



花職人は、トコトンお客様のご要望に寄り添う職能

坂本:

それでしたら、プロポーズの直前に、私がマンションの下までお持ちいたしますよ。


男性:

えー、そんなことまでしていただけるんですか?

何だか、申し訳ないです。


坂本:

全然、大丈夫ですよ~。

私は「花を介して、お客様がしたいこと」にお応えするのが、花屋のお仕事だと思っています。お店でお花のアレンジをするだけでなく、お相手に花が届くまでが、私のお仕事なんです。ちょっとした心づかい、気配りや工夫をすることで、お花の魅力が何倍にもなるような気がしています。

ですので、ぜひ、プロポーズのシチュエーションを教えてください。


男性:

ありがとうございます。

今週の土曜日の21時ピッタリに告白しますので、20時50分に、僕は家のゴミを出すふりをして、マンションから1階に降りてくるようにします。その際に花束をいただけますでしょうか?

あっ、待ち合わせ場所は「1階のゴミ箱の横」です。


坂本:

ゴミ箱の横ですね!

確かに宅配を承りました。

ラッピングは、おしゃれに英語新聞にしときますね。



お花に次の命を吹き込むのがドライフラワー

男性:

ところで、バラの花束はとってもきれいだし、大切な記念日の花なので、少しでも長持ちさせる方法はないでしょうか?


坂本:

そうですね~

直射日光をさけて、水替えをこまめにしてあげることと、鮮度保持剤も入れたほうがよいかもしれませんね。

でも、やっぱり生花なので、そんなに長く持つものではないですよ。

記念のお品なので、ドライフラワーにするのはいかがでしょうか?

お客様ご自身でも簡単にできますよ~


男性:

えー、自分でできるんですか。

是非やってみます。

こちらのお店は、生花だけじゃなくドライフラワーもされてるんですね。


坂本:

はい、ちょっとお話が長くなりますが、

その昔、かの有名な写真家のアラーキーが、被写体とドライフラワーを一緒に撮った写真を目にしたんです。

その頃は、まだドライフラワーは市民権を得ていなくて、お花といえば生花という時代。その時代に、ドライフラワーをめちゃくちゃ色っぽく写しこんだ写真を撮られていたんです。

「なんじゃこりゃ!」って衝撃を受けました。

それをきっかけに、ドライフラワーづくりを本格的にはじめたんです。

今は、ドライフラワーが好きな方も多くて、一種のアンティーク的な存在としても愛されていますよね。



男性:

へー、アラーキーって、やっぱりすごいんすね。

ドライフラワーって、どのくらい持つんですか?


坂本:

生花は長くても2週間くらいしか持たないんですが、ドライフラワーにすると半年くらい色の変化をお楽しみいただけますよ。


男性:

何ていうか、ドライフラワーって、お花に新しい命を吹き込む感じですね!



ちょっぴりハードだけど、とっても大きな幸せがある

男性:

バラをはじめ、いろんな花って、市場に朝早くいって買い付けるんですよね?

冬は、指先も冷たいですよね?


坂本:

うーん、確かにそうなんですけど、

そういう作業も含めて楽しみというか、好きなんです。

今日みたいに、お客様が大切な人に花をお贈りするストーリーをお聞きして買い付けますので、「どんな花が喜ばれるかな、どんなアレンジにしようかな」っていうワクワク感に溢れているんです。

お客様の幸せづくりに参加できるって、私自身もとっても幸せです。

夢は、この地域で育った子が、ハレの日にまた買いに来てくれること


男性:

めちゃくちゃ素敵なお仕事なんですね!!


坂本:

ありがとうございます。ほんとにハッピーで、キューピット的な仕事だと思っています。

地域に根ざしたお店づくりを目指していますので、小さなお子さんがママと一緒に、よくお花を買いにきてくださいます。そんなお子さんが、大きくなって自分のプロポーズなどのハレの日に、またお花を買いにきていただければ、それほど嬉しいことはないです。そういうご縁をつないでいくことが私の夢なんです。


男性:

プロポーズ前に、とってもよいお話をありがとうございます。

何だか、勇気がわいてきました。

それでは、ゴミ箱の前で、よろしくお願いいたします!


坂本:

かしこまりました。

あんまり、緊張なさらずに~。

きっと成功しますよ。



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プロフィール

坂本和美/ dot. +FLOWER


子供の頃を思い出してみてください。

びっくりさせるコト、驚かせるコト、喜ばせるコトが大好きだった。

そしてそれは大人になるとその気持ちは贈りモノへと...

dot. +FLOWERは

みなさんのそれぞれの個性を生かしたそのモノのお手伝いをしていきたいです。

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